おまかせ

おまかせ鮨で、苦手なものはいつ・どう伝えるか

内容を任せるからこそ、食べられないものは先に伝える。アレルギーと「苦手」の違い、伝える時機、差し替えのない店での選び方。

文 R-30 hizen

R-30 hizenのおまかせコース。酒肴と握り、椀ものを並べた一枚

おまかせは、何を出すかを店に委ねる頼み方です。委ねる以上、「これは食べられない」という情報だけは、こちらから渡しておかなくてはなりません。

問題は、いつ、どこまで伝えるかです。言い出しにくくて当日まで黙っていた、という話は珍しくありません。けれど、店にとっていちばん困るのは、握りを置いたあとに「実は」と言われることです。

アレルギーと「苦手」は、分けて考える

まず、二つを分けておきます。

アレルギーは、体の問題です。遠慮する理由がありません。予約の時点で、食材の名前をはっきり伝えます。甲殻類、貝、青魚、卵、そば、ナッツ。出汁やたれに含まれる場合もあるので、「少しでも駄目なのか」「加熱すれば大丈夫なのか」まで伝えると、店は判断しやすくなります。

苦手は、好みの問題です。こちらは、店の方針によって扱いが分かれます。別のものに差し替える店もあれば、差し替えはしない店もある。どちらが正しいということではなく、仕入れと仕込みの考え方の違いです。

伝えるのは、予約のとき

伝える時機は、予約のときがいちばんです。

おまかせの店は、予約の人数に合わせて魚を仕入れ、前日や当日の朝から仕込みを始めています。当日に席で伝えられても、代わりの魚がない、ということが起こります。

電話なら、予約の最後に「アレルギーが一つあります」と添えるだけで足ります。Web予約の場合は、備考や要望の欄に書きます。同席する相手の分も、まとめて確かめておくと確実です。

言い方に迷ったら

何と言えばよいのか、言葉が出てこないという方もいます。むずかしく考える必要はありません。事実を、短く伝えるだけです。

  • 「甲殻類のアレルギーがあります。海老と蟹は、出汁に入っているものも食べられません」
  • 「同行者が生の貝を食べられません。加熱してあれば大丈夫です」
  • 「光りものが少し苦手です。差し替えができないようでしたら、そのままで構いません」

三つめのように、「できなければそのままでよい」と添えると、店は答えやすくなります。黙って残すより、先に伝えて残すほうが、お互いに気持ちよく過ごせます。

逆に、避けたいのは「なんでも大丈夫です」と言っておいて、当日に手を付けないこと。店は、その一貫のために魚を仕入れ、仕込んでいます。

差し替えのない店を、どう考えるか

苦手な食材の差し替えをしない店は、少なくありません。

これは不親切というより、コースの組み立て方の問題です。おまかせは、一貫ごとの味の強さや順番まで考えて作られています。一つを抜いて別のものを入れると、前後の流れが崩れることがある。その日いちばん良い魚だけを仕入れている店ほど、予備の魚を持たないものです。

苦手なものが一つ二つなら、その一貫だけ残す、という割り切りもあります。食べられないものが多い方は、おまかせではなく、お好みで頼める店を選ぶほうが楽しめます。

R-30 hizenの場合

R-30 hizenは、後者の店です。おまかせのコースだけをご用意していて、その日になってから食材を替えることはできません。

  • アレルギーのある方は、予約の時点でお伝えください
  • 苦手な食材の差し替えは、いたしかねます
  • お品書きは、ご来店までのお楽しみです

あらかじめご承知のうえで、ご予約いただけたら幸いです。お電話とWeb予約の窓口はご予約のページに、各コースの品数はおまかせコースのページにあります。量が心配な方は、三つのコースの選び方で品数の少ないコースを確かめておくと安心です。

席に着いてから、できること

当日、席でできることもあります。

量を控えたいときは、早めにひとこと。お酒の進み具合を伝えるのも、遠慮はいりません。握りの間合いが変わるだけで、同じコースでも過ごしやすさは違ってきます。

流れや所要時間はおまかせ寿司の楽しみ方で説明しています。旅先で予約する方は、札幌旅行でおまかせ鮨を予約する段取りもあわせてどうぞ。